インフルエンザと感染症

毎年流行する感染症にリレンザを使う利点

リレンザは抗インフルエンザウイルス治療薬として開発され、それまで解熱剤などを処方するしかなかった対処療法に対して、原因療法ができる薬として大きな話題となった薬です。インフルエンザウイルスは毎年流行する感染症で、いくつかのタイプがありますが、特に毎年12~1月に流行するA型と、2月以降に流行するB型のどちらにも効果が期待できる薬として注目されています。インフルエンザウイルスの感染経路は飛沫、接触、空気感染が主で、予防するには感染経路を断つかマスクを付けたり、手洗いやうがいといった方法でウイルスを体内に入れないようにする必要があります。しかしウイルスを完全に隔離することは難しいため、体内に入ったウイルスが増殖する前に、これらを抑制する必要があります。インフルエンザウイルスは体内に入ると、細胞内で増殖してノイラミニターゼという酵素を使ってほかの細胞に感染していきます。リレンザはこのノイラミニターゼを阻害する作用があるので、治療だけでなく感染症の予防としても十分な効果が期待できるのです。また吸入型の治療薬であるため、水がいらずどこでも手軽に利用できるというメリットがあり、ほかの内服薬は服用後に有効成分の血中濃度が一定量になるまで数時間を有するのに対し、吸入によって数十秒で作用が起こるという即効性があります。副作用も吸入型であるため、体内に吸収されず身体への影響も少ないされ、他の内服薬で見られる脳症や異常行動といったリスクもほとんどないと言われています。また1回の吸入で済むリレンザは、何度も服用が必要になるタイプよりも手間や負担が減るという利点から、毎年流行するインフルエンザ感染症の予防薬として多くの人に利用されています。