インフルエンザと感染症

感染症予防のために~国民の肺炎球菌ワクチン接種

感染症とは特定の病原体が体内に侵入することで、様々な症状が出てくるものです。病原体の感染力の強さや出てくる症状は感染症によって異なります。ただし、病原体が体内に侵入してきたからと言って必ずしも症状が出てくると言うわけではありません。感染した人の免疫力や体力が強ければ症状が出てくることはほとんどありませんし、予防接種と呼ばれるような、いわゆるワクチン接種を受けておけば症状の出現を防ぐことができる、または軽症で済ますことができることも多くあります。子供や高齢者、持病を持っている人など、体力や免疫力に不安を抱えている人は、ワクチン接種による予防を心がける必要性は高いと言えます。高齢者に限って言うと、肺炎球菌と言う細菌によって感染する肺炎球菌感染症には気をつけなければいけません。飛沫感染によって感染することがある肺炎球菌は、実は人間の体内にもともと存在している菌です。しかしこれが何らかのきっかけで進展すると、気管支炎や肺炎、敗血症などの重い合併症を引き起こす可能性があります。この中でも肺炎は、高齢者が命を落とす可能性がとても高い病気であるため、高齢者は肺炎球菌ワクチン接種による予防に努める必要があると言うわけです。そして国も肺炎球菌ワクチン接種には力を入れており、平成26度からは高齢者を対象に肺炎球菌ワクチンの定期接種を行っています。国民全員に対してでないのは、やはり高齢者が肺炎を発症した際には重症化しやすいと言うことを踏まえているためです。平成27年度から30年度までは、該当する年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる国民と、60歳から65歳未満の国民で、心臓や腎臓、呼吸器の機能に日常活動生活が制限される程度の障害を持っている国民、そして免疫機能に重大な障害を抱えている国民に対して肺炎球菌ワクチンの定期接種が行われます。